TPP11大筋合意-農相「現場に説明尽くす」2017年11月13日
ベトナムのダナンで行われたTPP(環太平洋連携協定)閣僚会合で11月10日、米国が離脱したTPP協定を残る11か国で「TPP11協定」として大筋合意した。
TPP11協定の正式名称は「包括的及び先進的な環太平洋パートナーシップ協定」。TPP協定と農業分野について関税撤廃、削減などでの見直し部分はない。
齋藤農相は11日に「農林漁業者をはじめとする国民の懸念と不安を払拭するため、合意内容の説明を尽くすとともに、経営安定対策を講じる」などとする談話を表明した。談話の要旨は以下のとおり。
▽本協定はTPPの早期発効に向けた取り組みの一環として、米国を除くTPP署名11か国で合意されたもので、その内容はTPP協定の範囲内のもの。
▽27年10月のTPP協定大筋合意により、政府として農林水産業の国際競争力を強化するため「総合的なTPP関連対策大綱」に基づく体質強化策を講じてきた。
▽今年7月には日EU・EPA交渉も大枠合意、今回はTPP11協定が大筋合意。農林水産省として農林漁業者をはじめとする国民の懸念と不安を払拭するため、合意内容について説明を尽くすとともに、経営安定対策を講じていく。
▽成長産業とするための体質強化策について、状況やこれまでの実績の検証などをふまえて必要な見直しを行いつつ、確実に実施していく考え。
(関連記事)
・絡み合う通商交渉スパゲッティ(17.11.09)
・貿易交渉の情報公開求める TPP11反対の市民運動が院内集会(17.11.07)
・【対談・命と暮らしを守る『協同組合』は一体-JAに期待する】加藤好一生活クラブ会長・鈴木宣弘東大教授(前半)(17.11.07)
・農家の不安解消を 自民党TPP・日EU等経済協定対策本部が会合(17.11.02)
・途上国の経済政策を制約するか?TPP(17.10.26)
・これでいいのか国際通商交渉 奪われる国民の主権と未来【鈴木宣弘・東京大学教授】(17.09.28)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日