農林水産物輸出8073億円 5年連続増加-農水省2018年2月9日
農林水産省は2月9日平成29年農林水産物・食品の輸出実績の速報値を公表した。農林水産物・食品の輸出額は8073億円で前年比7.6%増となり、5年連続で増加した。
農産物は4968億円で前年比8.1%増、林産物は355億円で同32.3%増、水産物は2750億円で同4.2%増となった。
農産物のうち、畜産物は同22.6%増の626億円。牛肉は台湾などへの輸出増加で同41.4%増の192億円となり過去最高となった。
米や小麦粉などの穀物は同2.5%減の368億円となった。ただ、米は同18.1%増の32億円で過去最高となった。香港、シンガポールなどへの輸出が増えた。
野菜・果実は同2.9%減の366億円となった。りんごは不作で大玉が少なかったことなどで同17.7%減の109億円だった。一方、いちごは香港、台湾で輸出が伸びて同56.6%増の18億円で過去最高だった。
アルコール飲料、調味料、清涼飲料水、菓子類などの加工食品は同11.9%増の2636億円。清涼飲料水は同26.1%増の245億円、そのほかアルコール飲料(同26.8%増、545億円)、日本酒(同19.9%増、187億円)、味噌(同8.9%増)、醤油(同8.3%増)も過去最高だった。
その他の農産物では緑茶(同24.3%増、144億円)、植木(同57.2%増、126億円)も過去最高となった。
輸出先は1位=香港1877億円(同1.3%増)、2位=米国1115億円(同6.8%増)、3位=中国1008億円(同12.2%増)、4位=台湾838億円(同10%減)、5位=597億円(同16.7%増)となった。
政府は平成31年に輸出額1兆円の達成を目標にしている。
農林水産省によると、輸出先国のニーズのマッチングをさらに進めることや、現地の残留農薬基準にあった生産体制を整備することなどがさらに必要だとしている。
(関連記事)
・国産農産物の販路拡大を後押し アグリフードEXPO大阪(18.02.08)
・中食・外食に大きな米消費拡大の可能性【藤尾益雄(株)神明代表取締役社長】(18.02.06)
・パックご飯は輸出目玉商品になるか?(18.02.06)
・日本米は美味しいと中国で評判【馬場祥博・味千ホールディング事業発展総経理】(18.02.02)
・(068)中国の牛乳・乳製品マーケットをめぐる競争(18.02.02)
・【JA全農輸出対策部上野一彦部長に聞く】米の輸出は業務用がターゲット マーケットインで産地づくりを(18.01.31)
重要な記事
最新の記事
-
米卸の在庫 集荷業者外からの仕入れ増える 2月末2025年4月1日
-
全国の総合JA数 496 4月1日現在2025年4月1日
-
【農業機械安全性検査新基準の解説】機械の側から危険な作業をなくす 農研機構に聞く(1)2025年4月1日
-
【農業機械安全性検査新基準の解説】機械の側から危険な作業をなくす 農研機構に聞く(2)2025年4月1日
-
7年産米概算金は先物市場の価格が参考に【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月1日
-
山あいで育った「宇和茶」の甘みと香り 遠赤外線製法でじっくり乾燥 JAひがしうわ2025年4月1日
-
ササニシキのDNA継ぐ新たな神話 大崎耕土が生んだ「ささ結」 JA古川2025年4月1日
-
北総台地で育った「べにはるか」使った干し芋 サツマイモ本来の自然な甘み JA成田市2025年4月1日
-
和歌山の旬を産地直送で「ココ・カラ。和歌山マルシェ」オープン JAタウン2025年4月1日
-
JAみやざき「Tege Mahalo(テゲマハロ)」リニューアルオープン JAタウン2025年4月1日
-
【役員人事】農林中金アカデミー(4月1日付)2025年4月1日
-
埼玉県で開催予定の第75回全国植樹祭に木製品寄贈、木育授業も実施 農林中金2025年4月1日
-
300名にプレゼント「農作業スタートダッシュ応援キャンペーン」4/1から開催 デンカ2025年4月1日
-
日本農薬「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に初めて認定2025年4月1日
-
【人事異動】日本農業新聞(4月1日付)2025年4月1日
-
DXを活用した生産支援システム「KOMECT(コメクト)」を開発 サタケ2025年4月1日
-
農機サービス士37人を認定 JAグループ農業機械検定 JA全農2025年4月1日
-
鳥インフル 米ニューメキシコ州など2州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年4月1日
-
おいしいトマトNo.1を決定「第4回全国トマト選手権」9日開催 日本野菜ソムリエ協会2025年4月1日
-
JAわかやま発足「わかやま、そのまま。」オリジナルタコスを発表2025年4月1日