水田で畑作のための「浅層暗渠施工器マニュアル」公表 農研機構2016年3月4日
農研機構は2月19日、「トラクタで利用できる浅層暗渠施工器」のマニュアルを公表した。排水が不十分な水田や水田転換畑で手軽に暗渠施工できる対策技術で、マニュアルは無料で手に入る他、ホームページでもダウンロードできる。
水田を畑として麦や大豆、野菜などを栽培する農家が増えたが、水田の排水機能が不十分な場合、品質低下や減収となる。対策として水田に本暗渠(地下管水路)を施工しているが、大がかりな土木工事だった。これをふまえ、同機構では農家が所有するトラクタで簡単に暗渠施工できる「浅層暗渠施工器」を開発した。
浅層暗渠施工器は農家所有のトラクタ(85ps以上のセミクローラ型)で行え、暗渠施工器本体は地域の鉄工所などで80万円程度で製作できる。
マニュアルでは開発した浅層暗渠施工器を使った施工の仕方や暗渠の管理と対策、暗渠施工器の製作のポイントなどについて掲載されている。
問い合わせ先は農研機構東北農業研究センター 企画管理部情報広報課 (電)019-643-3414。(FAX)019-643-3588。(メール)www-tohoku@affrc.go.jp。ホームページでダウンロードする場合はこちらから。
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