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トウモロコシ不耕起栽培の普及へ 農研機構が冊子作成2018年4月4日

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 農研機構はこのほど、「不耕起対応トウモロコシ高速播種機」の普及促進を図るため、Q&A形式の小冊子を作成した。

不耕起対応トウモロコシ高速播種機_NTP-2 従来の飼料用トウモロコシ栽培では、播種前に耕うん、砕土、整地など多くの作業を伴うが、不耕起栽培は耕うんをせずに播種する省力型の栽培法。天候の影響を受けにくいほか、適期の播種が容易で燃料消費量を削減できるなど多くのメリットをもつ。しかし、国内での普及は九州の大規模コントラクターなどの一部にとどまっている。
 そこで農研機構では、わが国特有の狭小なほ場が分散する条件でも、効率的に不耕起播種できる新型播種機(開発機)を平成25年、アグリテクノ矢崎と共同開発、その市販化を進めてきた。冊子は開発機や飼料用トウモロコシ不耕起栽培のより一層の普及を図るため、活用ポイントを試験事例集として取りまとめたもの。

(写真)不耕起対応トウモロコシ高速播種機_NTP-2
クリックすると大きな写真が表示されます。

 
 気候や土壌、作付体系などが異なるほ場で行なった開発機の現地試験結果などをもとに、(1)開発機の適切な使用法、(2)開発機による不耕起栽培の留意点などを図と写真を使いながらQ&A形式で分かりやすく紹介している。
 トウモロコシの不耕起栽培は、1960年代に米国での土壌流亡を防止する環境保全技術として開発され、北米の穀倉地帯を中心に普及した省力的な栽培法。現在もブラジルやアルゼンチンなど南北米大陸で広く導入されている。しかし、海外製の不耕起播種機は大きくて重いため、わが国ではその普及が進まなかった。 同機構では「開発機のさらなる普及を通じて、トウモロコシ不耕起栽培が国内の飼料生産技術の一つに定着することを期待している。そのためにも今回の冊子を有効活用してほしい」と話す。
 冊子は(研究成果) 不耕起対応トウモロコシ高速播種機の活用Q&Aを公開から入手することができる。

 

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