8月の野菜の生育状況と価格見通し2018年8月6日
・根菜類・葉采類の生育低下
農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の8月の生育状況と価格見通しについて主要産地等から聞き取り調査を行いその結果を公表した。(※写真はイメージです)
これによると、ダイコン、ニンジンなど根菜類とハクサイ、キャベツなどの葉茎菜類そしてキュウリ、トマト、ナス果菜類については、6月中旬以降の長雨、日照不足や7月以降の高温などの影響が出て、生育が低下したり落花などの影響が出て、価格も高値で推移すると予想されている。
品目別にみると、
「ダイコン」は昨年8月の入荷シェアで76%を占めていた北海道で、6月中旬以降の長雨、日照不足による生育低下や正品率低下で出荷量が減少し、7月中旬以降の出荷数量が平年を下回り、平年価格を上回って推移している。青森(昨年8月シェア21%)の生育は平年並みだが、北海道の影響が大きくダイコンの8月の価格見通しは前半・後半とも高値水準で推移するとみている。
「ニンジン」は北海道(同87%)で天候回復とともに生育が回復傾向なので、8月は出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込みだ。
「ハクサイ」は長野県(同94%)で、7月中旬以降高温・少雨で生育が低下し小玉傾向となり出荷量が平年を下回り、価格は平年を上回って推移したが、8月前半も前月同様に長野県の出荷量が少ない状況が続く見込みで8月の価格は前・後半を通じて高値で推移する見込みだ。
「キャベツ」主産地の群馬県(同79%)で7月中旬以降の高温・少雨の影響で生育が低下、小玉傾向となり、8月前半も出荷量が少ない状況が続く見込みで、今後もこの傾向が続けば8月後半も生育低下で出荷量が少ない状況が続くとみられ、岩手県(同13%)は平年並みだが、8月の全体的な価格は高値水準で推移するとみている。
「ホウレンソウ」は群馬県(同29%)、栃木県(同27%)、茨城県(同18%)で、7月中旬以降の高温で生育が低下し、細身での出荷となり、7月後半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移したが、8月前半も出荷量が少ない状況が続くとみられている。今後も高温傾向が続けば、8月後半も生育低下により出荷量が少ない状況が続くと予測されている。このため価格は前・後半とも高値水準で推移するとみている。
「ネギ」は、茨城県(同29%)、青森県(同16%)、秋田県(同13%)で生育が平年並みで推移する見込みなので、価格も前・後半ともに平年並みで推移すると予測されている。
「レタス」は主産県の長野県(同89%)で、7月中旬以降の高温・少雨の影響で生育が低下し小玉傾向となり、7月下旬の出荷量が平年を下回り、価格が平年を上回って推移したが、8月前半も出荷量が少ないとみられており、今後も高温・少雨傾向が続けば、出荷量が少なく、価格は高値水準で推移するとみられている。
「キュウリ」は、日照不足で肥大の遅れていた岩手県(同23%)、秋田県(13%)で天候が回復し生育も回復傾向にあるが、福島県(同43%)で7月中旬以降の高温で落花が発生。8月前半も着果数量の減少で出荷数量が少ない状況が続く見込みだ。今後も高温傾向が続けば着果数量が減少し出荷量が少ない状況が続くとみられ、価格は前・後半とも高値水準で推移するとみている。
「ナス」は群馬県(同29%)、栃木県(同28%)、茨城県(同26%)の3県で8割強を占めているが、群馬県で7月中旬以降の高温で落花が発生し、8月前半出荷量が平年を下回り、価格は平年を上回る見込みだ。今後もこの傾向が続けば着果量が減少し、出荷量が少ない状況となり、価格は前・後半とも高値水準で推移する。
「トマト」は青森県(同20%)と北海道(同18%)で6月中旬以降の日照不足と福島県(同16%)での7月中旬以降の高温で着色が遅延し、7月下旬の出荷量が平年を下回り高値で推移したが、北海道、福島で着色遅延の影響が残り、8月前半も出荷量が少ない見込みだ。さらに青森県・北海道・福島県で、7月上中旬の高温や日照不足による落花が発生し、8月後半も出荷量が減り、価格は高値水準で推移する見通しだ。
「ピーマン」は、岩手県(同39%)で6月中旬以降の日照不足で肥大が遅延。茨城県(同18%)での高温・多照、少雨による日焼け果の発生、福島県での高温による落花発生による着果数量の減少などから、8月前半も出荷量が少なく、今後も高温等の傾向が続けば、8月後半も着果数量が減少し、出荷量が少なくなる見込みで、価格は8月の前・後半とも高値水準で推移するとみている。
「バレイショ」(北海道が同72%、茨城県が同10%)や「タマネギ」(北海道が同48%、兵庫県が同27%)は生育が平年並みなので収穫が終了した(バレイショの茨城県や千葉県、タマネギの兵庫県、佐賀県)地域の在庫量が多いため、安値水準で推移する見込みだ。また「サトイモ」は千葉県(同66%)、宮崎県(同23%)で生育が平年並みなので、価格も平年並みで推移する見込みだ。
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