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青果物:野菜の流通と文化を考える ―「野菜と文化フォーラム」が果たしている役割―

【野菜の流通と文化を考える】第3回 NPO法人設立へ2018年5月26日

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今野 聰(NPO野菜と文化のフォーラム 監事)

3.第2期の活動―NPO法人設立準備から初期活動(1999~2005年)

 1998年3月、上野精養軒でのフォーラム設立10周年記念集会は、にぎやかに行われた。そして10年間の活動記録を集約公刊した。これによって、サロンとして、各界の野菜関係者に集まりと相互啓発の場所を作った。
こうして、サロンのまま、活動は継続された。それは、次に生み出す活動の準備でもあった。

 

(1)一般活動の主要なものを挙げる

1)MOA大仁農場見学(熱海):99年7月、ブームになってきた有機野菜の代表事例見学
2)野菜と文化のフォーラム野菜の消費・普及活動
3)店頭展示:2000年10月(西友13店舗、丸正スーパー5店舗)店頭展示:2001年5月
4)栽培圃場のパネル:品目毎にフォーラム認定推奨理由をパネルに書き立てたところ、参加者の注目を浴びた。
5)茨城旧岩井市(有)常永農事農場の野菜公園開設企画に参画し、当会推奨品目23品目を当会会員が栽培指導担当し、実践的PR活動を展開した。栽培技術指導担当は芦澤氏と市村氏があたった。
6)地方野菜の旅:秋田県大曲市:(2001年8月26日、大曲花火大会)
7)「美味しい野菜つくりを進める会」(2001年)
8)セミナー「アジアからの野菜輸入を考える」(2001年)
9)セミナー「安全でおいしい野菜生産」、「今求められてる安全性の視点」

 

(2)NPO法人設立問題

 2001年4月2日の幹事会(全農会議室)は重要だった。ここで江澤主宰から、NPO設立に付いて、強い要望が出されたからだ。当時、NPO法人は、ようやっと世間の注目を集めるようになってきた。ただし「特定非営利活動法人」という新たな法人活動の内容と当フォーラムの関係に深入りする先駆性は、江澤主宰を除いて、どれくらいあったろうか。サロンであれば、組織と活動は法的規制はない。広がりは限定され、会の運営基盤も脆弱なまま推移するだろうとの危惧は、さほど多かったわけではない。

 

(3)そしてNPO法人設立準備

 さて、法人問題を作業してみようとなった。以下は実務として設立作業に関わった当事者の経過報告である。淡々と作業がすすんだのでない。それだけ、苦闘の連続であった。

 

(関連記事)
【野菜の流通と文化を考える】第1回 JA全農青果センター設立の意味(18.05.15)
【野菜の流通と文化を考える】第2回 おいしい野菜を的確に評価したい(18.05.18)
【野菜の流通と文化を考える】第4回 多様な課題に応えて活動(18.05.27)

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