同会の虫供養は、この1年間に農作業の防除や、農薬の研究開発などのために犠牲になった虫を弔う年中行事。同会発足の翌年より毎年行っており、今年で57回目となった。
この日は、同会の会員である農薬メーカーのほか、農水省、JA全農などから70人が参加。念仏が唱えられる厳かな雰囲気の中、参列者らが焼香した。
供養会後の会員同士の集いで福林憲二郎会長(住友化学代表取締役専務執行役員)は、「来年、農薬工業会は節目の60周年を迎える。来年の今頃は、いい1年だったと言えるよう、これからも農薬業界、ひいては日本の農業者のためにがんばりましょう」と会員に呼びかけた。また、農水省消費・安全局の朝倉健司課長は「農薬は農業生産に必要な資材。これからも安全な農薬を全国の農業者の元へ届けてほしい」と、業界のさらなる発展に期待を寄せた。
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念仏が唱えられるなか、焼香する農薬メーカーら
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