平成24年農薬年度の累計出荷数量は19万7000t,kl、金額は3329億8000万円だった。
　前年に比べて、数量では1400t,kl（0.7％）増、金額では同43.3億円（1.3％）増だった。前年より増えているのは、出荷実績の報告会社が前年から変わったためであり、前年までの報告会社のみの実績では、出荷数量が3.4％減、金額が0.6％減だった。
　用途別出荷量では、果樹用が１万9849t,klで前年に比べて0.9％増と微増、その他用（非農耕地・林野・芝・ゴルフ場・家庭園芸）は２万163t,klで同1.5倍と大きく増えた。一方、野菜・畑作用は同1.5％減、水稲用は病害虫の発生が少なかったことなどが影響し同5.6％減だった。
　水稲用は金額でも同1.1％減と落ち込んだ。果樹用、野菜・畑作用の出荷金額は同１％弱の増と微増だった。
　水稲用の種類別出荷数量では、除草剤が前年に比べて約３％減、殺虫剤と混合剤が同約５％減、殺菌剤が同約15％減だった。金額では、除草剤は前年に比べて1.5％増え、混合剤はほぼ前年並み。殺虫剤は約３％減、殺菌剤は約13％減だった。
　そのほか全体の種類別では、殺菌剤と植物調整剤が数量、金額ともに前年に比べて減ったが、殺虫剤、混合剤、除草剤は数量、金額ともに前年を上回った。

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