「ダイヤスター」は、農業ハウス用の外張りフィルムで、高い耐久性と透明性、独自の塗布技術によって長続きする無滴性が人気の商品だ。
新発売された「美サンラン ダイヤスター」は、ハウス外に反射される光を極力抑えるとともに、ハウス内に入ってくる光を散乱させることで、ハウス内の急激な温度変化や、光の当たりやすい場所での葉や果実の焼けを抑えられるよう改良した商品だ。
近年、POフィルムには、夏などの高温期に農作物の収量や品質を向上させるため、フィルムの表面を刷りガラス状にして、ハウス内に入ってくる光を分散させるタイプがある。しかし、そうしたフィルムは、光のハウス外への反射が多く、冬場は農作物の生育に十分な光量が確保できず、張り替えるなどの対策が必要だった。
「美サンラン ダイヤスター」は、こうした欠点を克服。従来品と同程度の全光線透過率90%を維持しつつ、適度に光を散乱させることでハウス全体に光を行き届かせることができる。また、フィルムが半透明なため、外部からハウス内を見えにくくする目隠しにも役立つ。
夏場の高温・焼け対策と冬場の光量不足対策の2つを同時に実現できる新商品となっている。
これまで、関東地方のイチゴ生産者などを中心に試験販売していたが、利用者からの高い評価を得て全国販売することになった。
全国の販売代理店のほか、JAでも代理店を通じて販売する。規格は一般的なPOフィルムと同じで、詳しくは代理店へ。
商品の問い合わせはMKVドリーム営業部(TEL:03-3279-3241)まで。
(写真)
上:ハウス施工のイメージ。天井に「美サンラン ダイヤスター」、側面に「ダイヤスター」を張っている。
下:(左)美サンラン ダイヤスターとダイヤスターの外部からの見え方の違い
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