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【TPP問題】 国民的運動の持続をリードしよう

 民主党の経済連携PT(プロジェクトチーム)は11月9日、TPP問題について、参加は「慎重に判断すべき」との提言をまとめた。これを受け当初10日に考え方を表明するとしていた野田佳彦首相は判断を先送りしたが、12日からハワイで開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会議を前に11日に判断を示す。

 TPP問題をめぐっては8日にJAグループなどが主催した6000人の国民集会を開いたほか(/archive03/news/2011/11/news111110-15353.html)、TPPを考える国民会議の街頭宣伝活動(/archive03/news/2011/11/news111107-15332.html)や、JA青年部の国会前座り込みの抗議行動(/archive03/news/2011/10/news111025-15256.html)(/archive03/news/2011/11/news111108-15340.html)など、国民各層から参加反対の声が大きく盛り上がってきた。
国会前で座り込むJA青年部に民主党PTの「提言」を報告する山田前農相、11月9日夜 JAグループが主導した署名運動には、農業者だけでなく、消費者、医療、労働界なども連携し、1167万人にものぼる署名が集まるなど、TPPは食の安全や医療保険制度、雇用などまさに「この国のあり方」に関わる問題であることに多くの国民が反対や慎重に考えるべきとの声を上げている。
 JAグループにはこのように国民各層の危機感から大きく広がった運動を今後もさらに持続させ、日本の食と暮らし、命を守る粘り強い取り組みを全国各地でリードしていくことが一層重要になっている。

(写真)
国会前で座り込むJA青年部に民主党PTの「提言」を報告する山田前農相、11月9日夜


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