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【TPP】 緊急集会で「TPP交渉参加表明断固阻止に関する決議」を採択  JAグループ

 JA全中と全国農政連が11月15日、東京都内で開いた「TPP交渉参加断固阻止緊急全国集会」では「TPP交渉参加表明断固阻止に関する決議」を満場一致で採択した。
 その全文を紹介する。

TPP交渉参加表明断固阻止に関する決議

 「野田総理がTPP交渉参加の意向」との唐突な報道に端を発し、総選挙の時期を巡る議論とともにTPPが争点となっており、全国の農業、農村の現場では動揺が広がっている。

 野田総理は、再三にわたって「日本の伝統文化や美しい農村は断固として守り抜く」決意を述べているが、逆にその崩壊を招く暴挙を犯そうとしている。十分な国民的議論を経るとした国民との約束についても実施されていない。「誠実」な対応とは全く逆の総理の姿勢に農業者の憤りは今、全国にうずまいている。

 一部閣僚からは、TPP交渉参加を早急に表明すべきという発言が出始めているが、与党による「慎重な判断を求める提言」や、多くの野党による断固反対の声、大多数の地方議会の反対・慎重の決議、さらには国民が抱く疑問や懸念に何ら耳を貸さず、将来にわたり国の仕組みを変えるような重大な決断を行うことなど断じて許されない。

11月15日の「TPP交渉参加断固阻止緊急全国集会」 18日から開催される東アジア首脳会議に際し、TPP交渉への参加表明を行うことは、日本外交に屈辱的な汚点を残すものであり、絶対にあってはならない。解散前のなし崩し的な政府決定も、無責任極まりない判断であり絶対に認められない。

 我々は、近いうちに実施される総選挙において、政権選択と併せて、TPPに対する各党、各候補者の立場を明確にする取り組みを徹底し、広範な国民各層と連携を強め、政府のTPP交渉参加そのものを断念させるまで、組織の総力をあげて徹底して運動していく覚悟である。

平成24年11月15日
TPP交渉参加断固阻止緊急全国集会

 

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