24年産水稲の作柄は北海道では生育期間中、天候に恵まれたことから全もみ数がやや多く、登熟も順調に推移したため10aあたり収量は572kgで作況「107」となった。
東北から四国にかけては全もみ数がおおむね平年並みに確保された地域が多く、登熟もおおむね平年を上回った。東北は10aあたり収量は577kgで作況「103」、北陸は同545kgで同「102」、関東・東山は同542kgで同「101」、東海は同507kgで同「101」、近畿は同515kgで同「101」、中国は同524kgで同「101」、四国は同482kgで同「100」となった。
九州では6月の日照不足等の影響で全もみ数が平年を下回ったことに加え、北部で台風16号被害が発生したこともあって、10aあたり収量は489kgで作況「97」となった。
この結果、全国の10aあたり収量は540kg、作況「102」で収穫量は851万9000tの見込み。また、主食用の収穫量は821万tと見込まれている。
一方、陸稲の作付け面積は前年産比89%の2110ha。収穫量は3630tで前年比70%となった。主産県の茨城県と栃木県で出穂後の高温、少雨による干害が発生したなどの要因で全国の10aあたり収量は172kg(平均収量対比68%)となった。
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