産業環境管理協会・日本経済新聞社の主催で「エコプロダクツ2012」が開催された。開催14回目を迎える今回のテーマは「The Greener The Smarter えらぼう未来を」。もっとグリーンに、もっとスマートに、そんな未来を選らぼうというものだ。
今年は711社・団体が1735小間にわたり、環境をテーマにした最新の関連機器や新技術、生態系に負荷をかけない製品などを展示・説明した。
会場には、社会科や理科などの校外学習の一環として訪れた小中学生も多く見られた。次代を担う子供たちにとってこの展示会は、エコロジー全体について考える貴重な機会となったようだ。
JA全農は、水田が環境保全に果たしている大きな役割を、子供たちにも解りやすく展示説明した。例えば、ご飯茶碗1杯分のお米は、約3〜4000粒の米粒が入っているが、これは稲株3株分にあたり、その範囲でオタマジャクシ35匹、カブトエビ4匹、豊年エビ11匹が棲息できるなど。
全農ブース前には、田んぼに棲む泥鰌やメダカ、豊年エビなどが入れられた水槽も展示され、子供たちの人だかりができた。また、イネを原料としたバイオエタノールの展示説明や、植物由来のプラスチック「ポリ乳酸(PLA)」の展示も注目された。
東洋精米機では、金芽米・BG無洗米の副産物である「米の精」を展示説明した。「米の精」は土中の微生物を活性化させ、生き物の生息数や種類が豊富な土壌を短期間でつくることができる。良食味の農産物を育てる優れた土壌改良材でもある。
「エコプロダクツ2012」は、開催期間中18万5000人を超す来場者が見込まれている。
(写真)
上:全農ブースを訪れる子どもたち
下:(左から)東洋精米機のブース、JA全農のバイオエタノールの展示
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