有識者の先生方、農業をやってから発言を2017年9月3日
評論家、政府の各種委員会の有識者の先生にとって農業、農家はヤリ玉に挙げる恰好な材料だ。専門的な知識や経験がなくても、マトはずれな指摘であっても読む人もわからないので有識者の正論となる。
種を蒔いておけば高品質の野菜、果実が畑に並んでいるという程度の知識の人が評論をしている。
農業は土壌と天候が相手だ。同じタマネギでも九州と北海道、ワシントンとNZ、台湾、四川省は収穫時期も品質・サイズも皆違う。さらに、春に田植えをして順調に生育している時期に集中豪雨、収穫直前の果物に台風が来ると一年間の努力が一晩で飛んでしまう。
工場ならば機械が動くようになれば元の製造に戻れるが、種子を蒔く時期は限られる。気候は元には戻せない。カレンダーは来年となる。ITの技術も台風の進路を変えられない。
農業も大規模・企業的・先端技術の経営手法を駆使すれば海外のマーケットで競争に勝てる。先生方のおっしゃるとおりに土地、大型機械に投資をして人を雇って、絵になるような農業をしてもてはやされても、一度の台風や豪雨で生産資材のコスト、給料の支払いで借金の返済が不能となる。家族農業が強いのはここにある。
輸出もそれぞれの国の食文化、分かり易く言えば食生活の特徴を知った上でマーケット・リサーチが不可欠だ。例えば、各国の家族が一緒に食事をしている風景をテレビで見る。日本では各人毎の茶碗、お椀、お皿がお膳一杯に並ぶ。アメリカでもヨーロッパでもほとんどが各人の大きなお皿に取り分けていわゆるワン・プレートである。当然料理の材料も異なる。
デザートのリンゴも日本ではL、Mの大きなものを皮をむいて切って食べる。外国ではSクラスを皮ごと一個丸かじり、がリンゴの食べ方である。皮と実の間に栄養がある。
日本のコメ、果物、牛肉はきれいで大きく美味しいので高い評価ではあるが、何倍もの価格でも買える人は"特定なお客様"である。
有識者の先生方も、財産を担保に銀行から資金を借りて大規模・近代的な農業をやって3年たったら総括をしてください。テレビでご意見を拝聴しましょう。
(関連記事)
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