「健康志向」が過去最高へ迫る 日本公庫消費者調査2018年9月12日
・30年度上半期消費者調査
・日本政策金融公庫
日本政策金融公庫農林水産事業は9月11日、平成30年度上半期消費者動向調査結果を公表した。それによると「健康志向」が上昇し、「簡便化志向」が低下した。
食に関する志向は、いぜん「健康志向」、「経済性志向」、「簡便化志向」がベスト3を占める。「健康志向(45.7%)」は前回に比べ2.8ポイント上昇し、過去最高だった26年1月調査の46.5%に迫った。一方、前回に過去最高を記録した「簡便化志向(29.8%)」は前回に比べ1.9ポイント低下した。「経済性志向(35.3%)」は横ばいだった。
ベスト3以外では、「安全志向(18.6%)」、「手作り志向(17.8%)がそれぞれ3ポイント以上低下した。一方で「美食志向(15.5%)」は2半期連続伸び、1年前(平成29年7月調査)に比べ5.5ポイント上昇した。
このほか、食料品購入時、4人に一人が国産食品であるかどうかを「気にかけない」ことが分かった。これは24年7月調査(26.9%)以来の高い割合になった。また国産食品と輸入食品に関するイメージでは、国産が「価格が高い(68.4%)」が前回に比べマイナス3.6ポイントと、5半期ぶりに低下に転じた。さらに国産食品の「安全」、「色・形がよい」のイメージは、いずれも前回に比べ、低下した。
輸入食品は、「安い(60.0%)」が前回調査に比べ7.4ポイント低下。一方で輸入食品の「安全性に問題がある(38.2%)」、「おいしくない(10.0%)、「色・形が悪い(12.0%)のマイナスイメージが低下傾向にある。「従来からの国産食品の『高い』『安全』『おいしい』、輸入食品の『安い』というイメージは根強い一方、前回調査に続き、輸入食品のイメージが改善している」と、同金庫は分析している。
(関連記事)
・晩酌は減り「料理作る」増える-父親の食生活(18.06.19)
・植物工場野菜の認知度あがる 日本公庫調査(18.03.15)
・「食」の簡便化志向過去最高水準に(18.03.12)
・「健康志向」の高まり継続-消費者動向調査(17.09.19)
・「割高でも国産」が上昇 食の志向(17.03.03)
・【JAトップアンケート】JA松本ハイランド 伊藤茂代表理事組合長 「組合員主体の仕組みづくり」(15.12.10)
重要な記事
最新の記事
-
備蓄米 「味に差なく、おいしく食べてほしい」 江藤農相2025年4月24日
-
関税発動で牛肉の注文キャンセルも 米国関税の影響を農水省が分析2025年4月24日
-
トランプ関税で米国への切り花の輸出はどうなる?【花づくりの現場から 宇田明】第58回2025年4月24日
-
【JA人事】JA北オホーツク(北海道)吉田組合長を再任2025年4月24日
-
三島とうもろこしや旬の地場野菜が勢ぞろい「坂ものてっぺんマルシェ」開催 JAふじ伊豆2025年4月24日
-
農林中金 ロンコ・インベストメント・マネジメントに資本参画 不動産分野の連携強化2025年4月24日
-
積雪地帯における「麦類」生育時期 推定を可能に 農研機構2025年4月24日
-
日本曹達 微生物農薬「マスタピース水和剤」新たな効果とメカニズムを発見 農研機構2025年4月24日
-
棚田の魅力が1枚に「棚田カード」第5弾を発行 農水省2025年4月24日
-
みずほ銀行と食農領域の持続可能な発展に向け戦略的提携 クボタ2025年4月24日
-
【人事異動】兼松(6月1日付)2025年4月24日
-
日本生協連「フェアトレード・ワークプレイス」に登録2025年4月24日
-
旭松食品「高野豆腐を国外へ広める活動」近畿農政局 食の「わ」プログラムで表彰2025年4月24日
-
群馬県渋川市の上州・村の駅「お野菜大放出祭」26日から 9種の詰め放題系イベント開催2025年4月24日
-
JA蒲郡市と市内の飲食店がタッグ 蒲郡みかんプロジェクト「みかん食堂」始動2025年4月24日
-
適用拡大情報 殺菌剤「バスアミド微粒剤」 日本曹達2025年4月24日
-
倍率8倍の人気企画「畑でレストラン2025」申込み開始 コープさっぽろ2025年4月24日
-
農業・食品産業技術開発の羅針盤「農研機構NARO開発戦略センターフォーラム」開催2025年4月24日
-
雪印メグミルク、北海道銀行と連携「家畜の排せつ物由来」J-クレジット創出へ酪農プロジェクト開始 Green Carbon2025年4月24日
-
山椒の「産地形成プロジェクト」本格始動 ハウス食品など4者2025年4月24日