3か月連続 米価上昇の見通し判断-米穀機構調査2015年7月15日
米穀機構が米取引関係者を対象に行っている調査では、主食用米の米価水準が今後上昇するとの見込みが3か月続いている。
調査は米取引関係者に需給動向や価格水準などの取引動向をアンケートし、その結果をDI(指数)として算出している。需給であればDIが100に近づくほど「需給は締まる」との見方が強まっていることを示す。
6月の調査では、主食用米の需給動向は現状判断で39と前月から+1だった。向こう3か月見通し判断は45だった。前月からマイナス1で需給動向については前月からほぼ横ばいだった。
米価水準については現状判断は21で前月からマイナス1と横ばいだったが、向こう3か月見通し判断は56と前月から+4だった。米価水準が高くなるという判断が3か月連続で続いている。
農水省が7月10日発表した「米に関するマンスリーレポート」によると、26年産米の5月の全銘柄平均価格は60kg1万1891円と前月からほぼ横ばいだった。
前月と比較できる82銘柄のうち、北海道ななつぼし(対前月比102%)、岩手ひとめぼれ(同104%)など45銘柄で価格が上昇した。相対取引数量は15.4万tで前年同月との比較では▲3.3万tだった。
26年産米の集荷数量は342万tで契約数量は300万t(88%、前月比+5%)、販売数量は194万t(57%、同7%))となった。
5月末の民間在庫(出荷+販売段階)は211万tで前年同期比▲12万tとなった。このうち1年古米在庫量は11万t程度で前年同期比+1万tとなっている。
小売価格(POSデータ)の平均価格は5kgで1831円となっており、前月から横ばいとなった。
(関連記事)
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