「金芽ロウカット玄米」の食味が健康改善に効果 東洋ライス2018年6月29日
(一社)日本医食促進協会(竹内佑騎代表理事、本部・静岡市)は6月28日、東洋ライス本社内で同社の金芽ロウカット玄米を活用した「メディシェフ」レシピの継続摂取による実証実験の結果を発表、同米が健康改善に役立つことを明らかにした。
「メディシェフ」実験で
健康改善に役立つことを立証
(写真)メディシェフ認定証を受け取る阪本哲生副社長(写真左)
日本人の4人に1人以上が糖尿病や高血圧症をはじめとする生活習慣病の患者もしくはその予備軍だと言われている。日本医食促進協会は、医療の知識をもつ調理人「メディシェフ」の育成をめざす団体。美味しさと健康を両立させた食事とそのレシピの開発を行っている。
今回の実証実験は、平成29年度の経済産業省「健康寿命延伸産業創出推進事業」の採択の一環で、19名を対象におよそ1ヵ月間にわたって行われた。その結果、それぞれ体重は平均1.7kg(最大8.0㎏)、腹囲は平均0.7cm(同8.6cm)、空腹時血糖値は平均8.3mg/dl、中性脂肪は平均10.2mg/dlの減少となった。
協会の提供するレシピは「油を控える」など、調理法に特徴があり、食材も食物繊維が豊富にあること、炭水化物の過剰摂取につながらないものを選んでいる。協会ではそれを「メディシェフ認定食材」として定め、特に主食となるご飯を重要視している。
(図)実験モニターの結果
協会はいち早く、東洋ライスの金芽ロウカット玄米に注目。昨年、同社の金芽米と金芽ロウカット玄米をメディシェフ食材に認定した。認定理由は、カロリー制限を必要とする食事において主食となりえる食物繊維が多く含まれ、血糖を上げにくくする効果が期待できること。味が良く、美味しく食べられること。特にロウカット玄米は噛み応えがあるため、満腹感が得られることだ。
実験に参加した被験者からは「玄米は苦手だったが白米のように甘くて美味しかった」などの声が寄せられ、同米の「食味」が実験によって、体質改善効果に効果的であることが明らかとなった。
会見の場では、竹内代表理事から東洋ライスの阪本哲生副社長へ「認定証」が正式に渡された。
(写真)高血圧症対策レシピ(家庭向け)
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