ツマジロクサヨトウ 神奈川県で確認 16県81市町村に拡大2019年9月6日
イネやトウモロコシに寄生する病害虫のガ、ツマジロクサヨトウが9月3日、神奈川県で確認された。国内では初めて鹿児島県で7月に確認されてから、九州全県と沖縄、高知、茨城、岡山、千葉、山口県、愛媛県、福島県で発生を確認。農林水産省の発表によると、9月5日時点で16県81市町村に拡大した。農林水産省と各県などは、早期発見と農薬散布による防除などを呼び掛けている。
神奈川県では9月3日、伊勢原市の飼料用トウモロコシのほ場で、ツマジロクサヨトウの幼虫が見つかった。神奈川県では収穫期に入っているが、今回発生が確認されたのは、2期作目の株。年末ごろに収穫予定の1mほどの若い株の芽が食害されていた。
神奈川県農業技術センターでは、7月3日の鹿児島県での発生を受け、飼料用トウモロコシを中心に念入りに調査していた。担当者によると、すでに収穫時期であることから、「もういないのではないか」と思っていた矢先にたまたま見つかったという。引き続き定期的にほ場をよく見回り、発生ほ場では農協と連絡を取りながら防除対策について検討するという。
農林水産省が、9月に入ってからツマジロクサヨトウの防除に対する支援策の対象として発表した地域は、9月5日時点で、沖縄県石垣市、福岡県筑紫野市、大刀洗町、千葉県旭市、いすみ市、館山市、御宿町、袖ケ浦市、愛媛県大洲市、松山市、西条市など13市町村が加わり、81市町村となった。
【関連記事】
・ツマジロクサヨトウ 東北で初めて福島で確認(19.09.05)
・ツマジロクサヨトウ新たに愛媛、山口でも 各県の発生状況(19.09.03)
・米国産トウモロコシ 275万tの保管料を支援-吉川農相(19.09.03)
・【 クローズアップ 日米FTA】決定版!やはり「失うだけの日米FTA」【 東京大学教授・鈴木宣弘】(19.09.02)
・病害虫のツマジロクサヨトウ 茨城、高知でも発見(19.08.21)
・病害虫のガ「ツマジロクサヨトウ」蔓延防止で全国対策 農林水産省(19.07.19)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(125) -改正食料・農業・農村基本法(11)-2025年1月18日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (42) 【防除学習帖】第281回2025年1月18日
-
農薬の正しい使い方(15)【今さら聞けない営農情報】第281回2025年1月18日
-
イタリアはラーメンブーム【イタリア通信】2025年1月18日
-
「一揆は対立ではなく連携へののろし」 この機逃せば農村消える 山形県の農家・菅野芳秀さん2025年1月17日
-
鳥インフルエンザ続発 愛知で国内30例目、千葉で31例目2025年1月17日
-
米の作況指数 「農水省発表マイナス5が新潟の実感」 新潟大・伊藤助教が指摘2025年1月17日
-
鳥インフル 米デラウェア州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月17日
-
令和6年度スマート農業アクセラレーションサミット開催 JA全農2025年1月17日
-
(418)日本初のグローバル化の功罪【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年1月17日
-
【JAトップ提言2025】有機農業で次代に活路 JA常陸組合長 秋山豊氏2025年1月17日
-
【JAトップ提言2025】環境と農業の両立に的 JA秋田中央会会長 小松忠彦氏2025年1月17日
-
生産者にZ‐GIS活用講習会 JA全農2025年1月17日
-
JA広報大賞 JAふくしま未来に決定 JA全中2025年1月17日
-
農業界特化就活フェア「あぐりナビ就活FES.」東京、大阪で開催 アグリメディア2025年1月17日
-
「2024年度 GAPシンポジウム」開催 日本生産者GAP協会2025年1月17日
-
適用拡大情報 殺虫剤「ベリマークSC」 FMC2025年1月17日
-
適用拡大情報 殺虫剤「ベネビアOD」 FMC2025年1月17日
-
日本生協連「くらしと生協」包丁研ぎの魅力を伝えるアニメ動画を公開2025年1月17日
-
東大阪農業PR大使・シャンプーハットてつじ密着取材「ピカッと東大阪」で公開2025年1月17日