バイエルによるモンサントの買収が完了2018年6月11日
ドイツ・バイエル社は、6月7日(現地)に米国・モンサント社(以下「モンサント」)の買収を成功裏に完了したと発表した。
バイエルの代表取締役社長であるヴェルナー・バウマンは、「本日は素晴らしい日となりました。私達の顧客にとって世界中の農業生産者にとっては、収穫高の確保およびさらなる改善を、私たちが助けることになるのです。私たちの株主にとっては、この取引が著しい価値を創出する可能性を秘めているからです。
そして、消費者やより広い社会にとっては、世界中の農業生産者が、より健康的かつ入手しやすい食品を持続可能な形で生産することを、私たちが、さらに手助けできるようになるからです。農業における主導的なイノベーション原動力として、私たちは世界中の社員に魅力的な仕事と発展の機会を提供します」と述べている。
退任するモンサントのヒュー・グラント会長兼CEOは「本日のクロージングは、農業のリーディングカンパニーを創造するというビジョンに向けた、1つの重要な節目であり、地球と消費者の利益のためにより生産的かつ持続可能であろうとする農業生産者の尽力を支援するものです。私たちがモンサントとして切り拓いてきた道のりを誇りに思い、そして合併後の会社が現代農業推進の一助となることを楽しみにしています」と語っている。
これにより、「当該米国企業の株式は、今後ニューヨーク証券取引所で取引きされなくなり、バイエルはモンサントの唯一の所有者」となった。モンサントの株主には、1株あたり128米ドルが支払われるが、JPモルガンは「会社史上最大の買収に対する買取額支払手続についてバイエルを援助」したという。
経営統合は、BASF社への売却が完了した後、直ちに実行することが可能だが、この統合プロセスは約2か月以内に開始されると見込まれている。統合が開始する際には、バイエル経営委員会委員であるリアム・コンドンが、合併したクロップサイエンス部門を率いることになるが、それまで、モンサントはバイエルから独立して経営されることになる。
(関連記事)
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