遺伝子組換え植物と近縁種の交雑確認されず 遺伝子組換え植物実態調査2015年11月5日
農水省は、平成18年以降、セイヨウナタネやダイズの輸入港周辺地域で、遺伝子組換え(GM)セイヨウナタネやGMダイズの生育状況、その近縁種との交雑状況調査しているが、その平成26年度の調査結果を10月末に公表した。
調査は、ナタネ類は15港、ダイズ・ツルマメについては10港の周辺地域(陸揚げ地点から5km以内)での生育状況を調べ、GM植物かどうかをタンパク質レベルおよび遺伝子レベルの検査で確認している。
調査の結果、ナタネ類は15港で計1580個体が採取され、そのうち8港で70個体がGMセイヨウナタネだと確認された。また、ダイズ・ツルマメは2港で25個体が採取され、そのうちGMダイズは2港で8個体確認されたが、生育範囲の拡大や近縁種との交雑は確認されなかった。
なお、2種類以上の除草剤耐性遺伝子をもった個体は確認されていない。
(関連記事)
・「新たな育種技術(NPBT)研究会」 農林水産省 報告書を取り纏め公表 (15.09.16)
・遺伝子組み換えでイネの耐病性強める技術開発 生物研 (15.03.13)
・遺伝子組換え作物栽培面積1億8150haに(2015.02.02)
・イネから多様な機能の遺伝子 愛媛大学と生物研(2014.09.04)
・クモの糸をカイコが紡ぐ 生物研が実用へ(2014.08.28)
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