カドミウム除去に新品種 生物研がイネで育成2015年7月21日
農業環境技術研究所(農環研)は、農業生物資源研究所(生物研)と共同で、カドミウムに汚染された水田の浄化に適したイネ新品種「ファイレメCD1号」を育成した。食用イネと区別でき、栽培が容易。
カドミウムは天然に広く存在する重金属で、鉱山の採掘・精錬などによって一部の水田など、土壌に蓄積される。客土して除去するにはコストがかかるため、これに代る汚染土壌浄化の技術が求められていた。
「ファィレメCD1号」は、カドミウムをよく吸収する外国のインディカ種「ジャルジャン」にガンマ線を照射した突然変異体。もみが落ちにくく、倒れにくい性質を持ち、国内で栽培しやすい。また日本の食用品種より背が高く、長粒の赤米であることから、混米の恐れがない。
写真=「ファイレメCD1号」の草姿
(関連記事)
・生物研「植物遺伝資源供給センター」3月に開所 (15.1.23)
・飛ばないテントウムシなど 10大トピックス選定(2014.12.11)
・イネから多様な機能の遺伝子 愛媛大学と生物研(2014.09.04)
・表示義務 早急に拡大を加工食品の原料原産地(2014.08.28)
・クモの糸をカイコが紡ぐ 生物研が実用へ(2014.08.28)
重要な記事
最新の記事
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(2)大坪康志組合長に聞く 「農業元気に」モットー2024年7月18日
-
【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 栽培地域全域で多発のおそれ 既に食害被害の作物も 群馬県2024年7月18日
-
【注意報】過去10年間で最多誘殺 水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2024年7月18日
-
【注意報】平年の4倍 水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年7月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「財務省経済産業局農業課」て何?2024年7月18日
-
1970年代の農村社会の異質化の進展と農業【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第299回2024年7月18日
-
「JAサイネージ」 JA本店や金融店舗の情報発信にも利用拡大 あぐラボ2024年7月18日
-
【人事異動】JA全国共済会 新会長に坂本富雄JA埼玉県中央会会長(7月18日)2024年7月18日
-
スマホでより便利に「石川県Aコープ(ジャコム石川)アプリ」提供開始2024年7月18日
-
TOWING「宙炭」活用 根域制限栽培によるシャインマスカット栽培実証開始 日本農業2024年7月18日
-
バイトアプリで1万人採用 農中提携の農業人材サービス 労働力確保に寄与2024年7月18日
-
全国7000名以上の生産者の声を反映 生産コスト低減へ JAグループ宮城 共同購入コンバイン出荷式 JA全農2024年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 全県で多発のおそれ 秋田県2024年7月18日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年7月18日
-
【注意報】野菜、花き類にオオタバコガ 県内全域で多発のおそれ 過去10年最多の昨年を上回る誘殺 千葉県2024年7月18日
-
【注意報】ネギにシロイチモジヨトウ 県内全域で多発のおそれ 千葉県2024年7月18日
-
【注意報】果樹全般に果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年7月18日
-
農業用ドローン専用カスタマーサポート 繁忙期で対応拡大 ナイルワークス2024年7月18日
-
食物繊維が豊富なもち麦2種の品種登録 成果を紹介 生研支援センター2024年7月18日
-
AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」エントリー&ハイエンドモデル同時リリース2024年7月18日