代かきによる放射性物質低減技術の手引き公表 農研機構ほか2016年1月27日
農研機構と農環研は1月20日、関係機関と共同し、水田ほ場の土壌中の放射性物質を提言する除染方法の「土壌攪拌(代かき)による放射性物質低減技術を改良した手引き」を公表した。
同技術は持ち出す土の量が少ないため、作土層が薄かったり、下層に礫があったりするほ場など、放射性物質を除去するための表土削り取りや反転耕が難しいほ場に効果的。しかし、原発事故後に耕うんして放射性物質濃度が高い表層土壌を作土壌の中に混ぜたほ場では有効ではない。また効果的とされる条件の揃ったほ場であっても、砂質土壌が含まれるほ場だった場合、肥沃な作土が失われるため、除染後の作物生産は好ましくないという。
手引きでは、たん水後に代かきを行い、高濃度の放射性物質を含む微細土壌を取り出して、搬出用の袋(フレキシブルコンテナ)に格納する一連の作業について具体的に解説している。また除染後の水稲栽培の留意点についても掲載されている。
「土壌攪拌(代かき)による放射性物質低減技術の実施作業の手引き」は農研機構のホームページからダウンロードできる。
関係機関はDOWAエコシステム株式会社、信州大学工学部、太平洋セメント株式会社及び福島県農業総合センター。
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