果樹バイテク研究会を甲府で 農研機構2018年9月3日
ゲノミックセレクションなど果樹のスマート育種や、山梨県における新品種開発の取り組みなど最新の研究成果を報告する「平成30年度果樹バイテク研究会」が10月3日、4日山梨県甲府市で開催される。
日本は優れた育種素材を活用した交雑育種によって世界でトップクラスのブランド力をもつ果樹品種が育成され、果樹産業の発展に貢献してきた。近年はゲノミックセレクションなどの次世代育種技術が開発され、育種年限の長い果樹においてもこうした技術を活用したスマート育種の実用化に向けた取り組まれている。この研究会では、ブドウや核果類を中心に近年の新品種育成、DNAマーカー選抜やゲノミックセレクションなど次世代育種技術の取り組みについて報告される。
研究会の概要は以下の通り。
<10月3日>
第1部:講演
座長:別所英男(農研機構果樹茶業研究部門)
◎果樹の新品種育成とDNAマーカー開発
・果樹育種におけるゲノムワイド関連解析とゲノミックセレクションの可能性:南川舞(東京大学大学院農学生命科学研究科生産・環境生物学専攻)
・山梨県における果樹の新品種開発の取り組み:小林和司(山梨県果樹試験場育種部長)
・Citrus breeding 2.0ーゲノム育種による多様性拡大と高速育種の両立に向けて:清水徳朗(農研機構果樹茶業研究部門カンキツ研究領域)
・農研機構におけるブドウQTL解析:河野淳(農研機構果樹茶業研究部門ブドウ・カキ研究領域)
第2部:ポスターセッション
<10月4日>現地検討会
8:15:(集合)JR甲府駅北口ロータリー
○現地検討会
・山梨県果樹試験場
(ブドウ、核果類果樹の試験研究について)
・マンズワイン勝沼ワイナリー(ワイン醸造見学とブランド力強化戦略)
○定員
○研究会:100名
○現地検討会:45名(先着順)
○参加費:無料
○参加申込み:9月14日(金)までに「参加・発表者申込書」に記入しメールまたはFAXで。同一機関からの申し込みは原則5名以内。
○詳細はH30年度果樹茶業研究会 果樹バイテク研究会開催のお知らせで。
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