41県が施肥基準の見直しへ2018年3月27日
・都道府県の検討状況を公表
農林水産省はこのほど各都道府県との間で進めている「施肥基準」の検討状況(今年1月時点)を公表した。
同省では昨年8月に施行された農業競争力強化支援法にもとづき、肥料銘柄の集約化に向けた都道府県(以下、県)の施肥基準について、各県と昨年秋以降から意見交換を行い、その見直しを進めてきた。
それによると、全体の約9割の41県で施肥基準の見直し(基準数の削減)を実施する予定だ。品目別では稲が26県、果樹18県、野菜17県、麦、豆、飼料が各15県などとなっており、水稲での見直しは6割。
見直しの検討方向では(1)地域別・土壌別に同じ施肥量となっている基準を集約する、(2)土壌診断にもとづく適正施肥を基本に指導し、作物別の施肥量の基準は示さない、(3)環境保全型農業での施肥量は慣行栽培の施肥基準からの削減割合で指導し、別途あった施肥基準を削除する、などとなっている。
また、肥料コスト削減効果の大きいバルクブレンド(BB)肥料の活用推進状況では、12県から「今後さらなる活用促進を図る」などの回答が寄せられた。
今後、同省ではこれらの検討状況を積極的かつ継続的に各県に情報提供し、見直しの検討促進を図るとともに、JAや肥料業界とも情報共有や意見交換を進めたいとしている。
○問い合わせ先:同省技術普及課生産資材対策室
○TEL:03-6744-2435
(関連記事)
・「ジャガイモ食中毒予防へ」 リーフレットを公開 農水省(18.01.30)
・予約積上げで肥料価格最大3割引下げ実現(17.12.13)
・「土づくりで多収と病害抑制」テーマに研究会開催 土づくり肥料推進協議会(17.11.27)
・窒素、複合化成を値下げ-JA全農 29肥料年度春肥価格(17.11.01)
・中家徹JA全中会長インタビュー 自己改革で新たな協同組合づくり(17.10.13)
・「見える化」された自己改革実行計画 29年度事業計画と活力創造プランへの対応 JA全農(17.03.29)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(103) -みどりの食料システム戦略対応 現場はどう動くべきか(13)-2024年7月20日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(19)【防除学習帖】 第258回2024年7月20日
-
土壌診断の基礎知識(29)【今さら聞けない営農情報】第259回2024年7月20日
-
コメの先物取引は間違い【原田 康・目明き千人】2024年7月20日
-
(393)2100年の世界【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年7月19日
-
【'24新組合長に聞く】JA鹿児島きもつき(鹿児島) 中野正治組合長 「10年ビジョン」へ挑戦(5/30就任)2024年7月19日
-
冷蔵庫が故障で反省【消費者の目・花ちゃん】2024年7月19日
-
農業用ドローン「Nile-JZ」背の高いとうもろこしへの防除も可能に ナイルワークス2024年7月19日
-
全国道の駅グランプリ2024 1位は宮城県「あ・ら・伊達な道の駅」が獲得 じゃらん2024年7月19日
-
泉大津市と旭川市が農業連携 全国初「オーガニックビレッジ宣言」2024年7月19日
-
生産者と施工会社をつなぐプラットフォーム「MEGADERU」リリース タカミヤ2024年7月19日
-
水稲の葉が対象のDNA検査 期間限定特別価格で提供 ビジョンバイオ2024年7月19日
-
肩掛けせず押すだけで草刈り「キャリー式草刈機」販売開始 工進2024年7月19日
-
サラダクラブ三原工場 太陽光パネルの稼働を開始2024年7月19日
-
「産直アウル」旬の桃特集 生産者が丹精込めて育てた桃が勢揃い2024年7月19日
-
「国産ももフェア」直営飲食7店舗で25日から開催 JA全農2024年7月19日
-
「くまもと夏野菜フェア」熊本・博多の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年7月19日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(1)地域住民とともに資源循環 生ごみで発電、液肥化2024年7月18日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(2)大坪康志組合長に聞く 「農業元気に」モットー2024年7月18日
-
【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 栽培地域全域で多発のおそれ 既に食害被害の作物も 群馬県2024年7月18日