タキイ種苗 創業180周年 茨城研究農場で見学会2015年11月19日
タキイ種苗(株)は11月17日、創業180周年(天保6年創業)を記念して茨城研究農場の見学会を開き、新設した「高度環境制御ハウス」、180周年記念品種などの発表を行った。
当日、同社取締役で研究農場長の加屋隆士氏は挨拶で、機能性成分を多く含む野菜シリーズ「ファイトリッチ」、京都ゆかりの厳選野菜、遺伝子組み換え技術を利用せず情報分析を行い品種改良を続けるタキイ種苗のコンセプトについて説明を行った。
その後、茨城研究農場長の山本正美氏は、1999年に開設した同施設と、オランダ型のガラス温室を取り入れた「高度環境制御ハウス」についての説明を行った。同社はこのハウスを利用し、日本で人気がある高い糖度を維持したトマトの品種育成や収量目標を年間60t(10a)の栽培技術開発を行うと発表した。
実際に約5mの高さがある「高度環境制御ハウス」の内部に入り、高所作業用機の実演などを行った。また「ファイトリッチ」を使った料理の試食や、京都ゆかりの厳選野菜などの実際の青果物の展示が行われた。
180周年記念品種は、トマト黄化葉巻病に強いトマト「桃太郎ピース」、早生ニンジン「翔馬(しょうま)」などがある。
(写真)ハウスの見学風景、「高度環境制御ハウス」で高所作業用機の実演(左)、ほ場で説明に耳を傾ける(右上)、色鮮やかな京都ゆかりの厳選野菜
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