JA全農によると、来年1〜3月期はトウモロコシと大豆粕の産地価格は値下がりするものの、外国為替等の影響で原料コストは若干の値上がりになるという。ただ、原料コストの上昇は小幅のため配合飼料供給価格は据え置きとした。
あわせてJA全農は以下のような飼料情勢を公表した。
【飼料穀物】
トウモロコシのシカゴ相場は米国の干ばつで9月上旬まで高騰していたが、収穫が比較的順調に進み、11月の米農務省(USDA)発表の需給見通しで期末在庫率が上方修正されたことなどから、一時は1ブッシェル(約25.4kg)8ドル超となっていたのが、7.4ドル前後まで下落した。その後、南米の作付け遅れで相場が若干上昇し、現在は同7.5ドル前後の水準となっている。
今後は12/13年の期末在庫率が5%台と、依然として低水準のため相場は底堅く推移すると見込まれる。
【大豆粕】
シカゴ相場は9月下旬には1t520ドル台で推移していたが、2カ月連続で大豆の単収が上方修正されたことなどから下落し、現在は同490ドル前後の水準となっている。
国内大豆粕価格はシカゴ相場が下落しているものの、急激な円安の影響で小幅の値下がりが見込まれる。
【海上運賃】
米国ガルフ・日本間のパナマックス型海上運賃は、新造船の竣工と、世界的な景気の減速による海上輸送需要の減少により船腹需要が緩和していることから、現在は1トン50ドルを下回る水準で推移。 今後は船腹供給は安定しているものの中国向けの石炭や鉄鉱石の輸送需要が回復すると予想されることから、現状水準で推移すると見込まれる。
【外国為替】
対ドルレートは現在は82円台。今後は日銀がさらなる金融緩和政策をとるとの期待から、円は弱含みで推移すると見込まれる。
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