英国醸造所へ国産酒米を納入 JA全農2018年3月22日
JA全農の子会社、JA全農インターナショナルは、イギリスの清酒醸造所へ日本産酒米の納入を開始した。
納入先は大阪市の堂島麦酒醸造所がロンドン北東のケンブリッジシャー州に建設した清酒醸造所(敷地面積30ha)。同醸造所は4月から試験製造を開始する予定で、初回納入分の4tは、全農パールライス灘工場で精米した秋田県産秋田酒こまちと兵庫県産山田錦から調達。今月12日に英国へ到着した。
4tの米からは一般的な清酒換算で9520リットル(一升瓶で約5300本)が製造される計算。今回のように海外の醸造所に日本産原料米を供給することは、日本酒そのものの輸出拡大に加え、日本酒を通じた日本産米の需要拡大に有効な手段として期待される。
JA全農では「こうした原料用途向けも含めたあらゆる需要創出のための提案を通じて、今後も国産農畜産物の輸出拡大に取り組む」と話す。
(写真)イギリス堂島醸造所の全景
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