農政:緊急企画:許すな!日本農業を売り渡す屈辱交渉
日本農業をトランプに蹂躙させてはならぬ【森田実 政治評論家・山東大学名誉教授】2018年10月1日
「この世の中に人間ほど凶悪な動物はいない。狼は共食いをしないが、人間は人間を生きながらにして丸呑みにする」(ガルーシュ)
トランプはわがままで冷酷な政治権力者である。自分に従わない者は皆敵である。米国民がこの残酷な精神の持主を大統領に選んだことによって世界は大混乱に陥っている。トランプは中国とイランを敵視し紛争を仕掛けているわけでなく、全世界をトランプに従わせようと狂奔している。世界平和の危機である。
この世界にはいろいろなタイプの政治権力者がいる。トランプとうまく付き合おうとする政治家もいれば、真正面からの対決をおそれない政治かもいる。中間派もいる。そのなかでわが国の安倍晋三総理はトランプに最も忠実なパートナーである。日本国民の多くは、安倍総理とトランプ大統領の親密な関係により、日本がトランプからひどいことをされることはいと思い込まされているが、日本にとってこれほどあぶないことはない。トランプを信じたら、日本のすべてがトランプに丸呑みにされてしまうと考えなければならない。トランプは危険な存在である。
日米両国政府は首脳会談でTAG(物品貿易協定)の二国間交渉を始めることで合意した。安倍総理は「TAGはFTA(自由貿易協定)ではない」と言明したが、これは黒を白と言うに等しい詭弁である。安倍総理はトランプの要求を二段階に分けて受け入れたのであって、本質はFTAである。このままでは米韓FTAで韓国で起きたのと同じことが日本に起こることは避けられない。とくに農業は米国によって蹂躙されてしまうおそれ大である。
日本とくに農業を守り抜くためには日本国民が目を覚まさなければならない。国民が政府にもの申す機会は選挙である。2019年春の統一地方選と夏の参院選がその機会となる。国民が安倍総理をきびしく批判すれば、トランプの日本丸呑みは阻止できる。もう一つある、その前に安倍内閣支持率を低下させる必要がある。世論の力でトランプ=安倍同盟の日本破壊をストップさせねばならない。
【TAGに対する緊急企画「許すな!農業を売り渡す屈辱交渉」のまとめページはこちら】
・TPP11と日米TAG ダブルパンチで脅かされる食の安全【堤未果・国際ジャーナリスト】
・TAGは「実質FTA」でなく「FTAそのもの」【鈴木宣弘・東京大学教授】
・日本農業をトランプに蹂躙させてはならぬ【森田実 政治評論家・山東大学名誉教授】
・日本一の和牛産地で 農家の意欲低下懸念【下小野田寛・JA鹿児島きもつき代表理事組合長】
重要な記事
最新の記事
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
融雪剤・沿岸地域の潮風に高い洗浄効果「MUFB温水洗浄機」網走バスに導入 丸山製作所2024年11月22日
-
農薬散布を効率化 最新ドローンなど無料実演セミナー 九州3会場で開催 セキド2024年11月22日
-
能登半島地震緊急支援募金で中間報告 生産者や支援者が現状を紹介 パルシステム連合会2024年11月22日
-
徳島県産食材をまるごと楽しむ「徳島食の博覧会2024」30日から開催2024年11月22日
-
総供給高と宅配が前年割れ 10月度供給高速報 日本生協連2024年11月22日
-
森林の遮断蒸発 激しい雨の時より多くの雨水を蒸発 森林総合研究所2024年11月22日
-
子育て応援 プレクリスマスイベント 27日に開催 パルシステム山梨 長野2024年11月22日
-
再エネと地域活性化について考える講演会を開催 生活クラブ愛知2024年11月22日
-
佐渡産新米 新潟県佐渡市のふるさと納税返礼品で提供開始2024年11月22日
-
巨大文字入り防草シート 水田のあちこちにお目見え 福井県坂井市2024年11月22日
-
「第41回さいたま花の祭典」29日から開催 埼玉県2024年11月22日
-
【人事異動】JA全農(2025年1月1日付)2024年11月21日
-
【地域を診る】調査なくして政策なし 統計数字の落とし穴 京都橘大学教授 岡田知弘氏2024年11月21日